一昨日は新橋演舞場で歌舞伎観劇。
若手中心の「花形歌舞伎」昼の部。
演目は「妹背山婦女庭訓」と「暗闇の丑松」
「妹背山婦女庭訓」の「三笠山御殿」の場だけなので解説を読まないと分かりにくいが
この芝居は何と言ってもお三輪。
恋い慕う男性の着物に付けた糸を辿って蘇我入鹿の屋敷まで来る。
そこにいるらしい愛しい人に一目で良いから姿を見たいと女官たちに懇願するが
からかわれ、なぶられ。
その上その愛しい人がその屋敷で祝言をあげたと聞き嫉妬のあまり形相が変わり。
挙句の果て刺されてしまい…
その死が愛する人を助けることになると知り本望だと息絶える。
一方的な報われない愛でも愛する人の為になったと。
なんと哀れな話なんでしょう。
愛しい人に繋がっているはずの糸を糸車に巻いて
それが切れてしまう悲しさ。
その哀れなお三輪を菊之助さんが初役で演じた。
声も表情も 哀れな娘そのもので。
嫉妬の炎がメラメラと燃えているような血走った目もすごかった。
も~ 素晴らしい!!
つい最近播磨屋さんのお嬢さんとご結婚されて
益々充実した毎日でしょう。
ロビーでは若奥様が可愛い着物姿でお勤めをされていました。
もうひとつの演目「暗闇の丑松」
先代、先々代の松緑さんが演じて来たらしい長谷川伸原作の世話物。
今回若い松緑さんが初役だそうで。
私は初めて観る芝居だが、まだちょっと無理があるかなぁ。
先代が若くして亡くなって今の松緑さんも苦労しているだろう。
辰之助さんと言った方が私はしっくりくるが
先代の丑松はきっと良かっただろうとつい思ってしまう。
この話も哀れな女が出てくる。丑松の恋女房のお米。
亭主が兄貴と慕っている男に騙され苦界に売られ
それを亭主は信じてくれずなじられ絶望のうちに自らの命を絶つ。
あまりにも哀しい話だ。
結局丑松は女房の話が真実だと知り騙した男夫婦を殺害。
追い詰められた表情もずっと同じでちょっと残念。
でも、このお芝居
銭湯の裏の場面がなかなか面白かった。
三助役の役者さんが軽い身のこなしで笑いを誘う。
哀しい話の中でもホッとする場面だ。
そして、お米役の梅枝さんがとても良かったのが収穫だった。
演舞場の帰りには、出来上がった新しい歌舞伎座を見に行った。
表面は昔と変わらないが地下がびっくり。
東銀座駅からそのまま歌舞伎座の地下に入れて
歌舞伎座内のあったお土産屋さんがあってカフェもあって。
ここだけでも楽しそう。
それにしても新しい歌舞伎座こけら落とし公演のチケットがあまりに高額なので
3階席のチケットが取れないと行けそうにない。
それでも観たい演目もあるから
一幕見に並ぶかなぁ~~~
若手中心の「花形歌舞伎」昼の部。
演目は「妹背山婦女庭訓」と「暗闇の丑松」
「妹背山婦女庭訓」の「三笠山御殿」の場だけなので解説を読まないと分かりにくいが
この芝居は何と言ってもお三輪。
恋い慕う男性の着物に付けた糸を辿って蘇我入鹿の屋敷まで来る。
そこにいるらしい愛しい人に一目で良いから姿を見たいと女官たちに懇願するが
からかわれ、なぶられ。
その上その愛しい人がその屋敷で祝言をあげたと聞き嫉妬のあまり形相が変わり。
挙句の果て刺されてしまい…
その死が愛する人を助けることになると知り本望だと息絶える。
一方的な報われない愛でも愛する人の為になったと。
なんと哀れな話なんでしょう。
愛しい人に繋がっているはずの糸を糸車に巻いて
それが切れてしまう悲しさ。
その哀れなお三輪を菊之助さんが初役で演じた。
声も表情も 哀れな娘そのもので。
嫉妬の炎がメラメラと燃えているような血走った目もすごかった。
も~ 素晴らしい!!
つい最近播磨屋さんのお嬢さんとご結婚されて
益々充実した毎日でしょう。
ロビーでは若奥様が可愛い着物姿でお勤めをされていました。
もうひとつの演目「暗闇の丑松」
先代、先々代の松緑さんが演じて来たらしい長谷川伸原作の世話物。
今回若い松緑さんが初役だそうで。
私は初めて観る芝居だが、まだちょっと無理があるかなぁ。
先代が若くして亡くなって今の松緑さんも苦労しているだろう。
辰之助さんと言った方が私はしっくりくるが
先代の丑松はきっと良かっただろうとつい思ってしまう。
この話も哀れな女が出てくる。丑松の恋女房のお米。
亭主が兄貴と慕っている男に騙され苦界に売られ
それを亭主は信じてくれずなじられ絶望のうちに自らの命を絶つ。
あまりにも哀しい話だ。
結局丑松は女房の話が真実だと知り騙した男夫婦を殺害。
追い詰められた表情もずっと同じでちょっと残念。
でも、このお芝居
銭湯の裏の場面がなかなか面白かった。
三助役の役者さんが軽い身のこなしで笑いを誘う。
哀しい話の中でもホッとする場面だ。
そして、お米役の梅枝さんがとても良かったのが収穫だった。
演舞場の帰りには、出来上がった新しい歌舞伎座を見に行った。
表面は昔と変わらないが地下がびっくり。
東銀座駅からそのまま歌舞伎座の地下に入れて
歌舞伎座内のあったお土産屋さんがあってカフェもあって。
ここだけでも楽しそう。
それにしても新しい歌舞伎座こけら落とし公演のチケットがあまりに高額なので
3階席のチケットが取れないと行けそうにない。
それでも観たい演目もあるから
一幕見に並ぶかなぁ~~~
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by hisaesky
| 2013-03-07 22:24
| 観劇日記