「風のほこり」 芝居砦・満天星にて

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久しぶりに新宿梁山泊の公演を観に行った。
「風のほこり」 作・唐十郎  演出・金守珍
舞台は昭和5年の浅草。芝居小屋の地下にある文芸部。
奥のらせん階段から水が落ちる。
舞台の左側には常に水が溜った堀のようなものがある。
お客さんは80人位か?
水が張ってあるので前の方に座っている方にはお約束のビニールシート。
義眼を入れた田口加代、文芸部の三郎、2人だけの劇団の面影と呑界
義眼細工師の湖斑たちが繰り広げる奇奇怪怪の世界。
唐十郎の世界そのもの。
楽しかった~~
昔よく観に行った紅テントで観ているようだった。
私が行き始めたころにはすでに退団されていた十貫寺梅軒さんが面影役で出ていて嬉しかった。
(田口加代という名前は唐十郎氏の母親の名だそうで、
唐さんの芝居にしょっちゅう出てくる田口という名前はお母さんの旧姓だったのね。)

この新宿梁山泊の稽古場の名前「満天星」は小田島雄志氏が
「芝居砦」は唐十郎氏が命名したそうで
東中野の古いマンションの地下2階にそれはあった。
新宿梁山泊の芝居は何度も観ているがそこに行くのは初めて。
チケットに同封してあった地図を見ながらたどりついて
薄暗い階段を下りて行くと看板があった。
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入っていくと両側に過去の公演のポスターが何枚も貼られていて
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受付につくと劇団員の若者がいて「どうぞ」とスリッパを出してくれた。
そうだ、ここは稽古場なのだ。
脱いだ靴をげた箱にいれて…
「そちらで開場の時間までお待ち下さい」と案内されたのは
ロビーのようであり、喫茶店のようであり
梁山泊のファンの部屋のようでもあり。
奥のTVモニターでは唐十郎さんのビデオが流れている。
すでにお客さんが20人位いて、
私も椅子に腰かけて周りに貼られたポスターなどを眺める。
その中には梁山泊だけでなく状況劇場のポスターも多く見られる。
唐十郎ファンにはたまらない空間。
お客さんも年齢層が高い。
その部屋の中心に置かれたガラスケースの中に
この「風のほこり」の唐十郎さんの生原稿が展示されていた。
小さい字というのは聞いていたが、本当に5ミリ角位の小さくて几帳面な字体。
大学ノートに横書きできっちり書かれていた。
いや~ なかなか感動もの。
古いマンションの地下2階は別世界だった。

この「風のほこり」は毎年新春公演として上演する予定だそうだ。
来年も観にこようかな。

演出した座長の金守珍さんは現在シアターコクーンに出演中。
私も8日に観に行く「下谷万年町物語」
状況劇場の俳優さんだった頃からファンだった金守珍さんの芝居が
久しぶりに観られるのが、すっごく楽しみ。
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by hisaesky | 2012-02-05 21:54 | 観劇日記

とうとう60代


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